13-195号 合格発表

IMG_2833本日、大阪府下の一般入試の合格者発表がありました。

本校でも発表の10時前には、多くの受験生・保護者が来校されていました。厳しい入学者選抜をひとまず終えた、中学生諸君、本当にお疲れ様でした。また、それを支えてこられた保護者の皆さまにも、心よりお祝い申し上げます。

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13-194号 卒業式

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3月1日(木)、前夜の春を告げる嵐は去りましたが、強い風が残り、モノレールの延着等により30分時間を遅らせて第40回卒業式が挙行されました。DSC00413

第40回卒業式式辞

 春を告げる嵐も去り、通いなれた道のそこかしこに、吹きつのる風に耐えながら梅の花がほころび、春本番を迎えようとしています。

 早春の風に香りをのせ、凜として気高く咲く梅の花。荒々しい強さではなく、己を律する強さを感じさせる梅の花に、卒業した後も背筋をただし、さわやかな香りを残しつつ、未来を夢見る、君たち40期生、297名の姿が重なります。

 卒業おめでとう。

 現代社会は、あらゆる分野で急速な進歩・発展を遂げています。文明が高度になり、情報があふれる社会では、全世界が地球規模で協力し取り組まなければならない問題が山積しています。しかし、あゆみを共にしなければならない時代にあっても、様々な憎しみや対立により、今もなお戦禍にあえいでいる人々が存在する現実があります。日本国内に目を向けても少子高齢化・経済格差・AIの進歩やグローバル化による雇用形態の変化など、混沌とした状況にあります。

 この時代に、新たなとびらを開く皆さんに、卒業にあたって、私からお願いがあります。

  茨木西高校の校訓は、「和」の漢字一文字です。ただし「和は平和の和であり、助け合いの手の輪に通じ、知育・徳育・体育の 均衡のとれた育成をめざす調和の和でもある」と、噛み砕いた言葉が添えてあります。 「和」という 漢字一文字の中に、「平和」の和、共に助け合う「共助」の輪、そして「調和」の和、三つの意味が込められているのです。

 折しも つい数日前に 閉幕しました平昌オリンピック。 日本選手団が 大会のテーマを「百花繚乱」とし、本当に多くの花を咲かせてくれたこの大会においても、私たちは、三つの和(輪)を幾度も目にすることができました。一糸乱れぬ、団体追い抜きのスケーティング、笑顔で励まし合うカーリング選手団、ライバルの肩を抱き、共に称え合う選手たち、そして苦難を乗り越えメダルを獲得した選手、また入賞できなかった選手であっても、それを支えた人々の愛。多くの喜怒哀楽の見える姿が、私たちの心を揺さぶる、まさに共助による、調和のとれた、平和の祭典だったのではないでしょうか。

 ここで皆さんに宮澤章二さんの「行為の意味、青春前期の君たちに」という詩を紹介します。

 『 あなたの「こころ」は どんな形ですか と人に聞かれても 答えようがない

 自分にも他人にも 「こころ」は見えない けれどほんとうに見えないのだろうか

 確かに「こころ」は だれにも見えない けれど「こころづかい」は見えるのだ

 それは 人に対する積極的な行為だから

 同じように 胸の中の「思い」は見えない けれど「思いやり」はだれにでも見える

 それも 人に対する積極的な行為だから

 あたたかい心があたたかい行為になり やさしい思いがやさしい行為になるとき

 「こころ」も「思い」も 初めて美しく生きる それは 人が人として生きることだ 』

 宮沢さんの詩は、思いやりという美しい気持ちは、行為に移すことにより、はじめて意味をなすものであるというメッセージを送っています。

 冒頭に 挙げました、私からのお願いは、「人が生まれ持って備えている美しい気持ちを、行為というカタチにして現わしてください」 ということです。これからの時代は、世界中の人々が力を合わせ、地球を大切にし、人の心を大切にしながら、共に生きていかなければなりません。

 今日、この佳き日に、君たちは、これまで寄り添いあゆんでくださった保護者の皆さん、共に学び、共に高め合った40期生のみんなに対して、思いや気持ちを行為というカタチにして現わしてみてください。そして、これから出会うであろう、まだ顔も知らない多くの人たちにも、心をカタチとして現わすことで、共に手を取り合い、輪を広げ、平和で調和のとれた世界を築くことができるはずです。これが私からの願いです。

 最後になりましたが、茨木市教育委員会ご代表様をはじめ、ご臨席を賜りました 多数のご来賓の皆様、ならびにPTA役員の皆様からは、物心両面にわたる多大なご支援をいただきました。お忙しい中、出席いただいたお礼と、生徒たちに注いでいただいた愛情に、併せて、心より感謝申し上げます。

 そして、保護者の皆様におかれましては、今日、こうしてお子様のご卒業を迎えられ、これまでのご苦労を振り返られながら、成長された凛々しい姿に、喜びや寂しさを噛み締めておられること存じます。ここに、改めて心よりお慶び申し上げ、式辞といたします。        

平成30年3月1日   大阪府立茨木西高等学校長  中山 哲也